2014年8月15日金曜日

「セキュリティ ブランケット」についての日本と欧米の見解の違い


「セキュリティブランケット」、皆さん子供の頃持ってましたか?
いわゆるライナスの毛布。私は“ふーちゃん”と呼んでいました。

今朝、主人が出張でいなかったので、朝はとてもゆっくり起きた私。
でも、起きると娘がいない。1階に降りると母が「朝早く起きて、いい子にしてたよ。それにしても、あの子が“ふーちゃん”を持ってるなんて知らなかった。保育園用のタオルケットを洗濯するために持って帰って来たでしょ?あれを見つけてから離さないの。あなたが上で寝てて1人でも、“キリンしゃん”が一緒なら平気みたい。」と言うのです。
“ふーちゃん”?“キリンしゃん”?一体なんの話?と思って娘の様子を見に行くと、
嬉しそうに、保育園用のタオルケットを抱きしめていました。
これが娘の「セキュリティブランケット」のよう。1度母が片付けたらしいのですが、自分で引っ張りだしてきたらしく「どうする?取り上げて隠す?保育園には別のタオルケットを持って行かせる?」と聞いてくる母。
我が家では、私のせいで「セキュリティブランケット」に対してはネガティブなイメージしかないのです。

多分4歳くらいまで、“ふーちゃん”と一緒に寝ていた私。朝起きても離れるのが嫌で、朝食の席に持って行ったりしていました。最初は両親も、家の中では黙認していたのですが、ブランケットを鼻の下と唇に押し当てた状態で寝るせいで、下の歯の歯並びが出っ張ってきてしまい禁止されることに。歯医者の話では、無意識に舌で下の歯を押している状態が良くなかったそう。
そもそも、その事態が発覚する前から、家族の間では私のブランケットが褒められた物ではないと言われ続けていました。なので、いつもこっそり隠れて、握りしめて、安心していたんだけど、2歳上の姉が「またやってるー」「汚い布団捨てちゃいなよ」などなど、放っといてくれないのです。歯医者さんに注意された後は、姉が捨ててしまったのを今でも良く覚えています。その時のツラさ、、、今でも両親は笑い話にしますが、私の中では苦い思い出です。その後寝る時にさみしかったこと、もう2度と安心して眠れない気がしました。

そんな思いは娘にして欲しくないかも、、、と思い、出張中の主人にメールで相談することに。
主人の反応は「ほんと?!娘にもセキュリティブランケットがあったんだ?!知らなかった。俺は無い事が残念に思ってたんだ、良かったね!持ち歩いてる動画ある?見たいなぁ。」という極めてポジティブなもの。えぇ?!セキュリティブランケットってバッドハビット(悪癖)じゃないの?!いいの?!と聞く私に「そうなの?可愛いじゃない。俺も持ってたよ。それがあればどこででも安心して眠れるね。」というお返事。でも悪い面もあるかもよ?ということで、Facebookでアメリカのお友達に質問してみると、みんなの答えは揃って「いいじゃん、持たせなよ。本人が必要ならいつまででも!」「うちの子供もみんな持ってるよ。」「私今でも持ってるよ」「将来はそれを枕の中にいれてあげれば、一生安眠出来るね」なんて意見も。
泊まりに行く時に持って行ってあげれば、どこででも安心して眠る事が出来るから良いよね!という意見が多くてびっくり。だれもネガティブな意見は持っていないのね。

我が家限定で、セキュリティブランケットにネガティブなイメージがあったのかもしれないけど、日本人男性が「俺は子供のころ、ライナスの毛布を持っていた」なんて発言する方がレアだと思うのは私だけ?
それに引き換え、アメリカの人々が恥じらう事も無く「持っていた」と発言する感じ。カナダ人の男の子に話しても「俺も持ってたよ、なんで?日本ではダメなの?」という感じの意見。恥ずかしいとか、そんな感じは全くありませんでした。

イマジナリーフレンド(空想上の友達)といい、セキュリティブランケットといい、子供の悪癖とも言える行動についての、欧米の寛容さに改めて脱帽。
友達のフランス人妻も、子供にブランケット替わりに縫いぐるみを持たせて、無くしてもいいようにと予備まで持っていたし。それだけ昨今ではセキュリティブランケットに対しての良いイメージが浸透しているんでしょうか。

それなら、今だに“ふーちゃん”のことを恥ずかしく思っている自分は何だったんだろう。

主人と相談した結果、今の所は問題も無さそうなので様子を見る。このブランケットは、たまたま3枚セットでもらった物なので、娘に必要であれば家用にも1つ与える。という結果に。
保育園でお昼寝する際、このブランケットが娘に安心を与えてくれているならいいじゃないか、、という感じですね。

最近は、子供の個性を伸ばす動きが強くなってきていますが、それでも日本は大きく遅れているように感じます。
主人は「右利きでも左利きでも気にしない、色んな事を無理に矯正せずに彼女らしさを大切にしよう」と常々強く言っていますが、娘が左手で食べていると私の両親は強く注意します。

私も自分の価値観だけで「良くない」と思ってしまったので、これからも周りの意見や諸国の意見と照らし合わせながら、自分たちなりの答えを見つけていきたいです。そして、娘には出来るだけ彼女らしく育って欲しいな。

このブランケットが、ダディーのいない寂しさを軽減してくれるなら、このタイミングで見つけてあげれて本当に良かったです。
めぐちゃんを連れて歩くのも、いつもより寂しいせいかな?

ブランケットのお陰でこんなにスヤスヤ眠れるなら、今の所私には悪癖だとは思えない。昔の私のように、後ろめたい気持ちを持つ事無く、使っていって欲しいな。だってセキュリティブランケットなんだから、安心を与えてもらわないとね。

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