2015年1月25日日曜日

アメリカ滞在での思わぬ副作用。からの、処方薬のブーツとマグ。

 アメリカから戻って以来、急な仕事に追われてバタバタしてしまい、ブログから遠ざかってしまいました。
やっと纏まった時間が出来たので、書かせてもらっています。

 本当にアメリカから帰って、荷物の整理が終わった途端に舞い込んできたお仕事。国際フォーラム向けのパンフレットに日本語の訳をつけるお仕事だったのですが、まだ頭がアメリカモードだったので、いつもより文章を書くのに手こずった気がします。

 アメリカでも仕事はしていたのですが、日本語から英語に訳す主人の仕事のヘルプがほとんどでした。そして、今回のアメリカ滞在中は、読む本が無くて義父の英語の本を拾い読みしたり、ゴシップ雑誌を読むのがほとんど。2週間もたったくらいから、日本の活字に飢えてしまい本当に苦しかったです。
 Kindleを使えば、アメリカにいても日本の小説が読めたのですが、1冊の値段を考えると購入するのを躊躇ってしまっていました。暇つぶしに読む本は、普段図書館から借りているので、お金を払うのに抵抗があるのです。それでも敢えて日本から本を持って行かなかったのは、100%英語に切り替えて、英語漬けの日々にしたかったから。ですが、2週間で疲れちゃたんですよね。話せないなら、せめて本ぐらい読ませて〜!!って思っちゃったし。
 そこで発見したのが、「青空文庫」というアプリ。もう著作権が切れた本を無料でダウンロード出来るんです。このアプリを見つけてからは、兼ねてから読み返したいと思っていた、夏目漱石、太宰治、芥川龍之介、高村光太郎、堀辰雄などなどを、思いっきり読み返すことが出来ました。日本語から離れていたので、明治から大正にかけての日本語にどっぷりと浸かることが出来、私の頭の中の言葉使いは当時の物にタイムスリップしていた気がします。 あの時代の女性の、女らしい話し方がとても好き。ですが、男性が主体の本ばかり読んだので、両方の言葉が頭にこびり付いてしまいました。「良くってよ」「駄目だわ」「けしからん!」と1人で呟いていましたが、翻訳をする際にも頭の中には「君は、、、」とか「そうなのか知らん」などの言い回しが、つい浮かんでしまい、どの文字使いが、どの言葉使いが正解なんだ、、、と頭を悩ませてしまいました。

 仕事量が多い割には期限も短く「うむむ、もう私は駄目かもしれないよ、、、」と呟きながら仕事をする私を見かねて、近所のモールへ連れ出してくれた主人。
 「近頃、寒さで紅茶がすぐ冷めてしまうんだ。だから日本の家はいけないね。」と愚痴ってばかりの私に、
スターバックスの、ステンレス製のマグカップを買ってくれました。蓋もついているので、保温機能が高くて重宝しています。

続けてセール中のZARAのお店へ。
買い物は散々アメリカでしたのですが、ZARAはアメリカで1度も遭遇しませんでした。
なので、セール中のZARAでブーツを発見出来たのはとっても嬉しかったです。1万円ほどのショートブーツが、3千円で購入出来たので思わずテンションも上がってしまいました。
この冬は、ブーツが欲しい欲しいと思いつつもまだ購入出来ていなかったので、嬉しい収穫。私は、人より足のサイズが大きいので、必ずセールでもサイズが残っているのです。デカ足万歳!
新品のブーツを履きながら、仕事に励みました。
疲れる度に、ブーツを見て、やる気を復活。
そして、素敵なブーツとスターバックスのマグを見ることによって、頭も2015年に戻すことが出来ました。
「終わりそう?」と主人に聞かれたので「あるいはね」と返しておきましたが、主人が満足そうに頷いたのを見ると、どうやら主人には何の問題もなく明治言葉が通じているようです。と言うか逆に、私の言葉使いの変化にも気づいていない気がする。よく主人が、翻訳や通訳の極意のようなものを聞かれると「日本語はね、読み取るのでは無くて、感じ取るものなんだよ」というような事を言っていますが、強ち嘘でもないことがこれで証明された気がします。すごいな主人。

今までも何度か、自分の言葉を完璧に明治言葉に切り替えてみたい!と思ったことはありましたが、やっぱり人に対して話すのは少し抵抗がありますよね。ですが、この主人のリアクションを見ると、彼に対してはどんな言葉使いでも許される気がします。まさかアメリカ人の主人に対して、明治言葉で会話する時が来るとは思いませんでしたが。

あまりにも何でも受け入れてくれる主人。
太宰治の「パンドラの匣」を読み終えた後に「私、男の子が生まれたら”ひばり”っていう名前にしたいわ」と言ってみたのですが「そしたら、英語での呼び名は”バリー”になるかもね。漢字は雲雀か。とってもカッコイイね!」という反応でした。え〜?絶対猛反対されると思ったのに。柔軟性ありすぎ。

先日は、1ヶ月ぶりに娘のハーフ友達との再会。
今までは少し距離があった娘たちも、久しぶりの再会だったからか、とても仲良く遊んでいました。
お互い少しは英語が上達していたのに、相変わらず日本語で会話していたけど。早く2人で英語で会話できる日が来るといいのにな。

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