2016年4月3日日曜日

バイリンガル育成中。フランス流子育てと、その成果。娘のヘアカット。

いよいよ明日から、4年ぶりの歯科衛生士としての仕事始めです。
歯科衛生士の仕事は大好きですが、東京の歯科衛生士と熊本の歯科衛生士は、噂によると職務内容が全く違うそう。
資格も歯科衛生士学校で習う内容も全く同じなのに、どうしてそこに変化があるかは謎なのですが、熊本では歯科衛生士が不足していて、そのせいで歯科助手が歯科衛生士の役割を当たり前のようにやっているみたい。
私が東京で働いていた時は、歯科助手は器具の準備などしか出来ずに、患者に触るのはNGという感じでした。患者さんも意識が高い人が多かったので、クリーニングなどの際には歯科衛生士か確認する人もいたりしたし。
ですが、熊本の歯科医院に行くと、歯科助手しかいない歯医者がザラで、オマケに歯科助手が歯科衛生士の役割のクリーニングを当然という顔でやり、更には歯科医師にしか出来ないはずの 入れ歯の調整やレントゲンの照射、更には歯を削ったりもやっているので驚いてしまいます。私の友達は、どう見ても歯科助手の人に、麻酔の注射をされたらしく、更に驚き。そんな中で、やっていけるのか不安ですが、、、、面接の時点で言われた「歯科衛生士業務を普通にやってもらえればいいので」の『普通』がどこまでを示しているのか今からビクビクです。

まだ働き始めてもいないのに、今の自由な生活がキラキラしてくるのは不思議ですよね。今のうちに家を綺麗にしておこうと掃除を頑張るし、朝ごはんをゆっくり食べれるのも今のうちだと思うと頑張って作る気になるし。
仕事をしていた時には、毎週日曜日の夜には『サザエさん症候群』が発生していた私。日曜の夜に、月曜からの仕事を思って憂鬱になるというアレです。
ですが、家で翻訳の仕事をするようになってからは、日曜の夜=明日から娘は保育園=自由に時間が使える!ということで、日曜の夜が好きになり始めてました。それに、サザエさんを見て、昔の自分を思い出して、今の幸せを噛み締めたり、、、、ですが、今日再びサザエさんの存在によって日曜の夜の憂鬱を感じた私。何だか逆に、この歳になっても変化ってあるんだなって新鮮な気持ちに。もうずっとこの生活だと思っていたので、少し新鮮なんです。新しい出会いも、初めてのことへのドキドキも。変化や刺激の無い毎日だったので、自分が何かに対して緊張すること自体新鮮。この刺激が私たち家族に良い変化を呼んでくれるといいのですが。


話は変わって、最近読んだ本の話を。
娘が生まれてから、今まで育児書を1冊も読んでこなかった私。
その大きな理由は、主人が大量の育児書を読んでいたから。
妊娠が分かってから、主人は10冊以上の育児書を読んできました。中でも多かった内容が「バイリンガルの育て方」というもの。やはりハーフの子を育てるなら、バイリンガルになって欲しい!と強い希望があったようで、いくつもの本を読んで勉強していました。
結果、本通りにやって上手くいったこともあれば、難しかったこともあり、、、、特に娘が地元の保育園に行きだしてからは、日本語に会話が偏りすぎて心配になったことも。
その時は、まだ私の両親と同居していた時期だったので、家でも思うように英語の会話が出来ずにフラストレーションも溜まっていましたが、半年前に新居に引っ越してからは、念願の「家を100%英語環境にする」ことに成功。テレビも絵本も会話も全て英語で、という環境に思った以上にスムーズに移行でき、娘の独り言まで英語になったことに夫婦で満足してます。いやぁ、本気出せば半年でこんなに成長できることに驚き。それだけ子供の吸収力ってすごいんですね。

我が家がスムーズに英語環境に変化できたのには2つ大きな理由があります。
1つは、私の両親の家が、徒歩5分の距離にあったこと。
娘としては、たまには『アンパンマン』が見たくて仕方ない時や、『お母さんと一緒』の歌が懐かしくなったりするみたい。そんな時に我慢させるのは可哀想だけど、ウチの場合は「おじいちゃんとおばあちゃんの家でなら見てもいいよ」と言っていたので、週に2〜3回は保育園からジジババの家に直行してテレビを見たりしてました。
家を建ててからの1ヶ月は、予想以上に娘がジジババの家に行きたがらずに、距離が出来てしまいそうで心配したのですが、この「日本のテレビはジジババの家で」というルールを作ってからは、積極的に行くようになったし、程よく保育園のお友達との話題に付いていけているようで安心しました。

もう1つの理由は、1月末から1ヶ月ほど、英語ネイティヴの友達に我が家に滞在していたこと。
彼がいたお陰で、普段はつい日本語を話してしまう私も、彼のために英語で話すように努力したし、娘も彼と遊びたい一心で英語を必死に話していました。
まだまだ日本語と英語の割合は6対4と対等ではありませんが、私がうっかり日本語で話した時に「Daddy, Mommy said….(ダディー、マミーが・・・・って言ってるよ。)」と訳してくれるのには成長を感じます。ただ、英語でも日本語でも、私達が『娘語』と呼ぶ意味不明の単語も多数登場しますが。



 話が逸れちゃったけど、そんな育児書を読み漁った主人のお勧めが『Bringing up Bebe』という本。日本語版が見つけられなかったので、私は同じ著者の『フランスの子供は夜泣きをしない』という本を読みました。主人と話したところ、内容はほとんど同じみたい。
 この本は、アメリカ人ジャーナリストが、フランスでの子育てを通じて学んだ、フランス流の子育てを本にしたもの。全体的に、子供中心の子育てをするアメリカ人と、両親中心の子育てをするフランス人を比較し、そこから子供の成長がどう変わってくるかが書かれています。少しフランス人の子育てを美化しすぎな部分はありますが、子供を常に中心に考えがちな最近の日本の子育てとアメリカの子育てに通じる部分が沢山あり、アメリカと日本の国際結婚の私たち夫婦の両方が納得出来る内容で、日本でも大ヒットしたのが理解できました。
 我が家は、私の妊娠中から主人がこの本を読んでいたので、常に主人は「両親を主体とした子育て。子供がどうしたいかよりも、親がどうさせたいかに基準を置く。」ということを意識していたようです。ですが、ここにきて娘の自我も強くなり「娘の言うことや欲しい物も重視してあげないと、個性が育たないのでは?」という私の疑問に対し「とりあえず1回この本を読んでみて」と主人が言うので、半信半疑で読んでみました。
 読んでみて思ったのが、本当にここまでの私たちの子育ては、この本の倫理観を基本に行われていたと言うこと。例えば、本の中で「パリの妊婦はなぜスリムなのか?」という章があるくらい、本の中ではパリのママたちの外見に対する美意識を賞賛しています。そのために、母乳ではなく粉ミルクが主流だそう。体型も崩れないし、栄養も満点、ママは食生活や飲酒に対して自由になれるのでストレスも軽減されるそうです。それに比べて、アメリカではいかに母乳で子育てするかを重視するようですが、日本でもそれは言えると思う。『出来るだけ粉ミルクを使わない』というのは、ママたちの間で賞賛されるポイントだと思うので。
 私は、母乳が出にくい体質だったのですが、おっぱいマッサージも痛いと聞いて受けるのを拒否。結果、出産直後から粉ミルクを併用し、2ヶ月ほどで母乳が更に出にくくなったのを期に、100%粉ミルクに切り替えました。そのお陰で、娘も粉ミルクをたっぷり飲んで寝るので夜泣きが減り、夜泣きの時も粉ミルクで対応できるので自分は起きる必要が無く、朝までたっぷり睡眠をとっていました。そんな私に対して周りの反応はイマイチだったし、アルコールやナマモノを楽しむのにも罪悪感を感じていました。出産3ヶ月で主人の知り合いと会食した際に、スリムなワンピースに久しぶりのヒールを履いて出掛け、飲酒をしたのを咎められたのをよく覚えています。
 ですが、主人としては「それであなたが楽なら、気にし無くていい。」と言ってくれましたが、自分の中ではいつも少し罪悪感が。新居を建てる時も、ベビープルーフや、子供が触っても平気なIHコンロを勧められ、小さい子供を持つ身としては見た目よりも安全性を重視しないといけないのかと悩みました。結局、3歳の娘にベービープルーフが必要だとは思えずに、一切子供の目線は考えずに家を設計してもらったのですが、友達が遊びに来た際に「この手すりは子供には危ないのでは?キッチンの角は何故丸いものにしなかったのか?」など、親目線の意見にたじろいでしまいました。
 『なぜかって、私と主人は自分たちの家を建てたかったから。ここは、十数年で出ていくであろう子供の家では無くて、私たち夫婦の家なの。』それが私たちの正直な意見ですが、周りからみると、子供の安全性を顧みない自分本位な親に見えているようです。あとは、子供もバカではないので、2〜3度頭をぶつけたら学習するよね?というのが私の本音ですが、「そんなこと言って大事になったらどうするの?!」と言う方もいるので流石に言えませんでした。でも、この本を読んで、本にも全く同じことが書かれていたので少し安心。

 この本を読んで、今までの自分の考えが自分本位すぎるのでは?という心配を誰かに否定してもらえた気がして、気が楽になりました。というより、本当にもっと早くから読んでいれば、私たちの子育てに自信を持てたのにな。
 新居を建てる時に『私たち夫婦が寛げる家』にしたかったので、日本で定番とされる『赤ちゃんを育てやすいように、リビングの横を和室にする』や『子供が安心して眠れるように子供部屋の横に夫婦のベッドルームを置く』などを一切無視。逆に、子供たちから離れて夫婦のプライベートな時間を持てるように、子供部屋は2階で夫婦の寝室は1階に。子供のおもちゃについては少し前に書きましたが(そのブログはこちら)、子供が楽しい時間を過ごせるようにおもちゃを買っていたらキリがないので、逆に限られたおもちゃで楽しめるようにしています。うちの子の場合は、おもちゃは買って2〜3日で絶対に飽きるし、存在も忘れがち。それに比べて、お絵描き、折り紙、粘土、レゴなど自分の想像力を使う物の方がいつまでも飽きずに遊んでいられるようです。
 本の中では、お菓子造りを子供の遊びとして推奨していました。我慢や集中力などが身につくそうです。特にカップケーキがお勧めと本には書かれていましたが、カップケーキは美味しくて食べ過ぎてしまいそうで少し心配、我が家のオヤツはもっと軽い物が多いので。なので我が家では、朝食のホットケーキやワッフル、サンドイッチ、おにぎりが定番の娘と作るお料理です。得に、サンドイッチを作るのが好きな娘。パンにマーガリンを塗ったり、好きな具材をたくさん挟んだり、積み重ねて切るのが楽しいみたい。そのうちクッキーにもチャレンジしてみたいです。
 
 あと、本の中で大きく共感したのは『リビングは大人の寛ぐスペースなので、子供のおもちゃを置くべきではない』という部分。子供部屋がない場合はもちろん仕方ないと思うのですが、子供部屋があるのにリビングでも子供がおもちゃで遊ぶ必要はないですよね。せっかく大人が寛ぐためのリビングがおもちゃで散らかっていたら、子供部屋の意味がないと思うし。昼間にリビングで遊ぶことがあっても、夜には片付けるのが健全だし、おもちゃがない空間で『親』ではない自分でリラックスする時間があったっていいと思う。そんなことに罪悪感を感じてしまいがちだけど、親だって1人の人間ですもんね。
 それと同じで、子供の1人遊びの重要性についても大きく書かれていました。フランスでは1人遊びは子供の忍耐力を伸ばすのに大きく関わっているとして、1人遊びは非常に重要と考えている親が大多数だそうです。忍耐力のない子は、周りに合わせることができなかったり、癇癪を起こしやすかったりと生活が耐え難い試練になると本には書いてありました。日本では癇癪持ちの子や、物事に適応できない子をその子の『個性』として片付けてしまいがち。ですが、フランスではこの重要な能力を『個性』としてなすがままには出来ないと感じているそうです。うちの子は1人っ子だし、家でも私と主人が働いているときは1人で遊ぶしかない状況がかなり沢山あります。今まではそういう状況にしていることに罪悪感も感じていましたが、今は彼女が自分の世界に入って、踊ったり、物語を作ったり、プリンセスになりきったりしていると、そっとすることにしました。2階で遊んでいる時などは心配で、つい様子を見に行きたくなるけど、影からコッソリ見てます。


 ワガママな部分も、手を焼く部分も多いウチの娘ですが、人に自慢できる部分が1つあります。それは、食べ物の好き嫌いが、全くと言っていいほど無いこと。これは、娘の体質というか、食べ物に対する好みがうるさく無いという、娘の生まれつきのものかと思ってました。私も好き嫌いはほとんどありませんが、人参だけは避けがち。他はゴーヤでもクサヤでも何でも食べるんですけどね。同じく、人参が大嫌いな主人。その他にも、納豆、オクラ、椎茸、筍などなど嫌いな物は沢山あります。なので我が家の食卓には人参は登場しないのですが、買い物に行くたびに人参を買わせようとする娘。仕方無く買いますが、食べているのは娘のみです。納豆も大好きだし、サラダもよく食べます。周りからも「何でも食べていいな〜」と言われていましたが、この本を読んで、自分がフランス流の食育を知らずに実行していたことに気付きました。
 フランスは美食の国として有名ですが、保育園の給食から、色んな味や食材を子供に食べさせるそうです。そんな中で、子供が嫌がる食材は、何度も違う調理の仕方で子供達に食べさせるそう。そうやって、子供達の好きな食材と調理の組み合わせを見つけていくそうです。子供にとっての「嫌い」は「食べ慣れない」ということなので、少しづつ食べ方を変えることによって子供の舌も慣れてくるみたいですね。
 我が家も、たまに娘が「これ嫌だ」という食材に出会います、例えばセロリとか。私と主人はセロリが大好きでよく食べるのですが、どうしても食べれなかった娘。「そっか〜初めて食べれ無い食材に出会ったね〜」と残念に思っていたのですが「娘はピクルスが大好きだから、酢漬けにしてみれば?」という主人のアドバイスのもと、ピクルスにしたらモリモリ食べてくれました。そうやって「え?アボカド嫌いなの?」という発見があっても「サンドイッチ好きだから、サンドイッチにしたら食べるかも」という試行錯誤で、今のところ何の食材でも食べてくれてます。
 私も主人も大人な分、嫌いな物に敏感になりすぎて、どんな誤魔化しも通用しませんが、子供のうちだと少し形や食感が変わるだけで食べられてしまうみたいですね。


この本については、ずっと書きたいと思っていたので、つい長々と書いてしまいました。最後に1つ、この本の中で1番実行できていなかった「フランス流 夫婦円満の秘訣」の部分について書かせてください。
この本は、全体を通して「ママだって女性として生きるべき。」という主張が強いです。ついママになると、自分の身だしなみもそっちのけで子供に構ってしまいがち。そうなると女性としての魅力が薄れていって、夫婦としての関係も上手く行かないですよね。
 私も、特に冬の間は、身だしなみに構うのもめんどくさくてパジャマは主人のスウェットに下はヨガパンツが定番でした。主人のトレーナーはXLでお尻までスッポリ隠してくれるので快適だし、暖かくてお気に入り。
 そんな私を見かねてか、今年のバレンタインデーの主人からのプレゼントは、とっても可愛いヴィンテージのナイトガウンでした。
 前から、アメリカのドラマとかでみんなが着てるナイトガウンに憧れていた私(そのブログは、こちら)。でも、なかなか気にいる物が無かったり、気に行った物を見つけても売り切れていたりで、ここまでナイトガウン無しの生活を送ってきました。それでなのか、主人がナイトガウンを買ってくれました。70年代のヴィンテージのこのガウンは、可愛いな〜とは思っていたのですが、理想よりも薄めなので購入を躊躇してました。ですが、これからの春夏に向けて丁度良いのでは?と主人が買ってくれたのです。私が着てみると、ちょっと日本っぽすぎる感じもしますが、手触りも良くて気に入っています。今まで家ではスウェットしか着ていなかった私。このプレゼントを機に、家での身だしなみも少しは女らしい物にするように気をつけよう。


最後に、最近の娘。
お友達に髪を切ってもらいました。
毛先が傷んで金髪になっていたし、ブラッシングの度に絡まりが気になっていたので。
10cm程切ってもらったのでスッキリしました。バラバラだった毛先も揃っていい感じ。
これで日々のお手入れが大分楽になりそうです。




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